• 主に長崎県、佐賀県を中心に元刑事のキャリアを活かし行政書士&災害危機管理に取り組んでいます。

変化していく結婚式

昨日(1月28日)、親族と友人合計50名位を招いての次女の結婚披露宴が諫早市内のホテルで挙行された。小規模ではあったが、今まで経験したことのないやり方に驚くとともに、新鮮な感覚を味わったのも事実である。その一端を紹介してみたい。

まず結婚式のやり方である。今や、宗教には関係なく、チャペルで神父が執り行う結婚式が主流になってきたが、次女の結婚式は、チャペル風の会場であるにも関わらず、やり方は神前式だった。神前ではないから人前方式と言った方がいいだろう。新郎新婦は和装で三々九度を行い、愛の誓いを宣誓したが、要は神前式とチャペル式がミックスした和洋折衷なのである。

しかも演奏もオルガンと三味線がコラボしたものだ。式の合間にドレス姿のオルガン奏者と着物姿の三味線奏者が、中島みゆきの「糸」を奏でたが、異種の音の響きがうまくミックスし、独特の音楽観を味わうことができた。

披露宴も新郎新婦の手作り感満載で、参加者が楽しむというのに重きを置いていたため、次女が最後に着るドレスの色当てクイズや、参加者全員に番号札が割り振られ、最後に抽選番号を発表するというゲーム(商品つき)も用意されていた。これまでに経験したことがないものであり、小規模の披露宴ではこれもありだなと思ったのが正直な感想である。

若い頃、つまり昭和の時代ではあるが、結婚披露宴と言えば、ひな壇の新郎新婦の両隣に仲人が座り、式次第では、まず仲人の挨拶から始まり、その後新郎新婦それぞれ2名ずつの来賓挨拶とそれぞれの親族の挨拶があり、それが終わって乾杯の音頭が行われるという流れであった。式典が始まり、飲食できるまで優に1時間以上が経過するということは茶飯事だった。

これは古来から続いてきた家制度が結婚式の風習を形づくってきたものと思われるが、戦後、家制度が個人主義に転換し、それが時代の流れとともにその考え方や式のあり方も徐々に変化していったが、現代ではその変化が激しさを増している。

今や結婚式では仏教徒であろうが、神父の前で愛を誓うようになり、仲人は姿を消し、来賓挨拶も少人数か若しくは省略する傾向になり、挨拶が長いと煙たがれる世の中である。

それより、どちらかというと新郎新婦のエンターテインメント感満載の結婚披露宴が登場するようになった。形式に捉われず、自分たちが楽しむ、これが現代風の結婚式のあり方かもしれない。昔のやり方を知っている私からすれば隔世の感を禁じえない。

 

 

 

 

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