• 主に長崎県、佐賀県を中心に元刑事のキャリアを活かし行政書士&災害危機管理に取り組んでいます。

コロナ禍 二つのことわざ

辛酸佳境に入る

余談ですが、先週、九州北部が梅雨入りしました。平年より20日早く、それに統計開始以来2番目に早い梅雨入りだそうです。梅雨が確かに国土に恵みをもたらしてくれることは有難いことですが、昨年の集中豪雨のように甚大な災害をもたらしたことを考えると、梅雨入りすることへの複雑な心境があるのも確かです。

例年、この梅雨時期は災害に対する要注意の時期でもあります。梅雨前線に湿った空気が流れ込み、線状降水帯となって集中豪雨をもたらすことが頻繁に発生しています。

この時期の災害対策としては、気象予報に注意すること、避難箇所、避難経路をしっかりと把握しておくこと、避難することに躊躇しないこと、防災グッズをあらかじめ用意しておくこと、コロナ対策にも配意すること、それに一番大切なことは慢心しないことです。

さて、現在新型コロナウイルス感染防止対策として、緊急事態宣言対象が東京、大阪をはじめとする9都道府県、まん延防止等重点措置対象が群馬、石川、熊本の3県に発令されています。これらの対象都道府県では、感染リスクが高いとして、種類を提供する飲食店や大型商業施設では休業要請や時短営業が要請されています。

それ以外の府県でも一向に感染者(陽性者)が減少する様相はなく、逆に増加している傾向にあるため、それぞれ府県独自の感染防止対策を行っているのが現状です。

このコロナ禍において、辛い目に遭っているのは飲食業や商業施設ばかりではありません。いろいろな職場にも大きな影響があり、国民の間にうんざり感がまん延しています。

これだけ国民が長期間我慢を強いられ、それに耐えている事象はこれまでなかったと思います。そんな中で、ようやくワクチン接種が始まりました。多くの方が、そこに感染終息の一縷の望みを託しているのではないでしょうか。

このようなことを考えると、新型コロナウイルス禍も辛酸佳境に入った心境です。「辛酸佳境に入る」とは、誰しも人生や仕事において辛いことや苦しいことがあるが、それを乗り越えた先には嬉しいことや楽しいことが待っていることを表しています。是非、そうなってほしいと思います。

憂きことのなおこの上につもれかし 限りある身の力ためさん

この歌は江戸時代の儒学者「熊沢蕃山」の作と言われています。意味するところは、「辛いことがこの身に降りかかるなら降りかかれ。限りある身だけれど、自分の持てる限りの力でどこまでできるか試してみようじゃないか」ということだそうです。

アニメ「ドラえもん」の中で、ジャイアンにやられ続けているのび太に、のび太のパパが力を込めてこう訴えたということです。

「ピンチはいっぱいやってくる。しかし、そのピンチに負けてしまっては、次に来るチャンスに出会えない。この試練は来るべき喜びを何倍にもしてくれる。」

のび太のパパが言っているのは、まさに上記のことわざのようです。これは、現在コロナ禍にいる私たちにも当てはまるのではないでしょうか。

「諦念」と「楽観」、切羽詰まっている方には酷かもしれませんが、このコロナ禍ではこのような気持ちを持つことも必要だと思っています。嘆いてばかりでは何も始まりません。今の試練は将来のためにあるのだという気持ちで災いを乗り切りたいものです。

 

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