• 主に長崎県、佐賀県を中心に元刑事のキャリアを活かし行政書士&災害危機管理に取り組んでいます。

コロナ禍の二律背反 

二律背反

辞書で引くと、相互に矛盾し対立する命題が同じ権利をもって主張され、相矛盾して両立できないというこです。例えば、「父さんは勉強ばかりしないで運動もしなさいと言うし、母さんは運動する暇があったら勉強しなさいと言うし、二律背反だね。」ということでしょうか。

こんなほほえましい話であれば笑い話で済まされますが、世の中には大事な場面ほどこの二律背反が強くなるようなところがあり、悩むことが実に多いような気がします。一方を立てれば他方が立たないということにもなりかねます。

周囲を見渡せば「科学的VS人間的」「手腕VS人格」「建て前VS本音」の相対立する型の人達が見られます。現代の産業界においては「コストVS品質」「標準化VS差別化」「時短VS昇給」・・・などの二律背反の課題が突きつけられています。

コロナ禍の二律背反をどうするか

今、一番の二律背反の難題はコロナ問題ではないでしょうか。第3波かどうかわりかりませんが、全国的にコロナウイルス感染者数が急増しています。「自粛VS経済活動」この二律背反の難題が立ちはだかっています。

非常事態宣言下で自粛を徹底すればコロナウイルスの感染拡大は抑えることができるでしょうが、それでは経済が立ち行かなくなり、疲弊してしまいます。逆に経済を回すことを優先させ、移動を活性化させれば感染が拡大する可能性が大きくなります。

哲学者のカントは、理性だけで世界全体の根本的問題を解決しようとすると、二律背反に陥ることを指摘しました。私たちには、このコロナの二律背反をなんとか両立させる工夫や努力が求められています。そして、この工夫や努力をすることが逆にイノベーションを生み、世の中を変化に繋がってきます。二律背反の壁を破るのは理性ではなく、私たち自身がこれまでの生き方を打ち破り、変革することじゃないでしょうか。

人の世界も同じ

人の世界でも同じことが言えます。自分の主張だけ通せば相手が傷つきます。迎合すれば主体性を失います。厳しいだけでは部下は委縮します。自分の意志まで殺してしまっては部下はついてきません。

この人間関係の二律背反を両立させるのはその人の人間力だと思います。その前提になるのは誠実な心です。

 

 

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