プリンターが壊れた
先月(7月)末、ある会社に委任状をFAXで送っていただくよう依頼したところ、「ずっと話し中になっているため、送れません。」という回答でした。
そのFAX機能は、某メーカーのプリンターに「FAXの送受信機能」がついたものです。試しにコピーやプリントアウトをしたところ、そこには異常はありませんでした。
このプリンターは購入して1年しか経っておらず、しかもFAX送受信したのは数回のみでしたので、もしかしたら、その会社のFAX機能に不具合があって送れないのかもしれないと思い、友人にFAX送信を依頼したところ、やはり話し中になっていて送れないということでした。
これは間違いなく私のプリンターがおかしいといと思い、そのメーカーのインフォメーションセンターに質疑したところ、「話し中になっているということは電話回線がおかしいのでは?」ということでした。
そこで電話契約している会社担当者に調査してもらったところ、電話回線に異常はなく、本体(プリンター)の故障であることが判明しました。するとその担当者は「この前の雷で家電製品が被害に遭い、修理依頼が数件ありました。雷は建物に落ちなくても、電線を伝って家電に影響を与えることがあるんですよ。」ということでした。
私は、そこで「あ、なるほど」と納得しました。そういえば、7月の集中豪雨の際、深夜に近くで落雷があったことを思い出したのです。そこでさっそくインターネットで雷被害を調べてみました。
家の中で起こりうる雷の被害
家屋に雷が直撃すれば大きな被害が出るのはもちろんですが、直撃しなくても近くに落ちるだけでも家電製品が故障する場合があることがわかりました。
雷は大きな電気エネルギーを持っています。雷が落ちた場合、2億ボルト、20万アンペアの高電圧(雷サージ)が瞬間的に発生するようです。通常、家庭で使用している電圧・電流は100ボルト・50アンペア程度ですから、雷がとてつもないエネルギーを持っていることがわかります。
この雷サージが「誘導雷」「逆流雷」という現象を起こし、電線やケーブルを通って家電製品に入り込むのが家電製品が壊れる原因だということです。
ちなみに雷被害を防ぐ方法としては、避雷器(落雷などによる突発的な異常高圧電流を遮断する機器)を取り付けたり、家電製品の使用を一時中断してコンセントを抜くのも効果的だということでした。
買い替えるにもコロナの影響がある
プリンター本体の故障であることがわかり、さっそくメーカーに修理代がいくらかかるか尋ねてみました。訪問修理の場合、基盤の取り換え、技術料、出張費を合わせた費用を考えると新品に買い替えた方がいいと思われました。
そこで家電量販店に在庫を確認したところ、既に製造を中止した機種であり、在庫もなかったため、新機種を注文しようとしましたが、入荷がいつになるかわからないということでした。
それも全てコロナの影響でした。ここでもサプライチェーンの問題があったのです。製造拠点を外国に置いているため、従来の姿に戻らないと入荷がおぼつかないということでした。このコロナの問題は家電製品を購入することにも影響を及ぼしていたのです。
そこまで待てなかったことから、メーカーに出張修理を依頼し、基盤の交換を行ったところ、元通りFAX送受信ができるようになりました。
このようにFAXの故障が発端となって、家電製品が落雷によっても故障すること、そしてBCP(事業継続計画)対策をとっていない日本の家電メーカーの脆弱さを改めて勉強させられました。