ウォーキングをして何が変わったか
早朝のウォーキングを始めて2年が経過しました。最初の1年はウォーキングだけでしたが、今では後半にジョギングも取り入れています。ジョギングとは言っても歩いているのか走っているのかわからないような速度ですから、たいしたものではありません。
ウォーキングを開始したのは、膝痛があり、外科医から「痩せるしかない」と忠告を受けたのが理由です。膝を使う運動はやめた方がいいということでしたが、食事制限だけで痩せる自信がなく、それになまっていた体を鍛えなおす必要もあったのです。
ウォーキングを始めた頃は膝に負担をかけないように注意しましたが、運動を続けるうち、膝痛がなくなっていきました。要するに膝痛は膝の周りの筋肉が衰えていたのが原因だったようです。膝痛がなくなると、ウォーキングだけでは物足りなくなり、ジョギングもしてみようと思い、現在の形になったというわけです。
ところが、最大の目標である「痩せる」ことがなかなか実現できません。当初は85キロの体重を1年間で10キロ減らすことを目標にしていました。おそらくそれはクリアーできるだろうと予測していました。予測どおりであれば、現在は65キロになっているはずです。
しかし、そう甘くはありませんでした。2年経っても体重は変わっていません。それは何故か。そう、カロリー制限ができないからです。夕食だけは炭水化物を摂らないようにしているのですが、食事量も減らないし、晩酌もやめられない——それは自分の節制のなさがもたらした結果です。
それよりも膝痛がなくなっただけでもいいか、という言い訳が出るようになり、そこまで自分を追い込まなくてもいいか、という開き直りが身についてしまいました。
ウォーキングの目標を変更
痩せるのはそのうち実現するだろうと思うしかありません。それよりもこれらからのウォーキングに対する考え方を変えてみることにしました。
私は定年退職後、残りの人生、ささやかな夢ではあるのですが、自分がやりたいことをやろうと決めています。悔いのない人生を送りたいと思っています。それができるのは健康な体があってのことだし、体力がなければ夢を実現することもできません。
ウォーキングは雨の日以外ほぼ毎日行っています。冬でも汗びっしょりになるくらい自分なりに頑張っています。始める前は細かった足も、今ではふくらはぎに力を入れると筋肉が浮かび上がるし、大腿部も大きくなり、二階に上がるのも苦にはなりません。
年齢も年齢ですから、体力の増強を図っているわけではありません。ただ、夢を追いかけられる体力を維持していこうというのが今の心境なのです。
ですから、とってつけたような言い訳かもしれませんが、今のウォーキングに対する私の考えは、やりたいことをやれる体力を維持するためであり、痩せることは二の次だという考えに変わってしまいました。
今の時期は夜明けが早いし、寒くもありませんからウォーキングには打ってつけですが、冬期になれば、温かい布団から抜け出し、懐中電灯を持って暗い外に出るのはけっこう辛いものがあります。しかし、そこで負けるようであれば元も子もありません。
「継続は力なり」——やりたいことをやり続けたい、それがモチベーションとなり、その根幹である体力維持に努めること——年をとっても必要なことなのかもしれません。
それに1歳5か月になる孫を見ると、いつまでも「若いじいじ」でありたい、それも私のモチベーションになっています。