• 主に長崎、佐賀県を中心に元刑事のキャリアを活かし行政書士&災害危機管理に取り組んでいます。

味覚の秋 なつかしの自然の味

秋の魅力

9月中旬になり、朝夕はめっきり涼しくなってきました。いよいよ本格的な秋の到来です。秋と言えば、「読書の秋」「スポーツの秋」とも言われますが、何と言っても「味覚の秋」でしょう。

スーパーの店頭には所狭しと秋の味覚が並んでいます。秋の食べ物と言えば、海の幸でいえば「秋刀魚」、山の幸で言えば、「栗」「松茸」「梨」「柿」「ブドウ」が代表的なものとして挙げられます。まだいろいろありますが、秋の魅力を挙げれば、自然の恵みということではないでしょうか。

栗の思い出

秋の味覚の代表格・栗で思い出すことがあります。息子が小学低学年(現在は28歳)のときでした。私が福岡に出張した際、木から落ちた栗をいただき、それをお土産に持って帰りました。そして、息子に栗が入った袋を渡したところ、「あ、痛い‼」と叫び声を上げたのです。

その袋を受け取った息子は、何だろうという不思議な顔をしながら、中に入っている栗を素手で掴み、その痛さに悲鳴を上げたというわけです。なぜ、素手で触ってしまったのか。理由は簡単です。本来の栗の姿を知らなかったからです。

スーパーの店頭に並んでいる栗は実だけが売られています。息子はその栗の実しか見たことがありませんでした。栗の実が棘のある皮に包まれていることを知らなかったし、私もそのことを教えていなかったのが原因です。

昨年の秋、沖縄県出身の友人と蜂蜜採取のために山に入ったときでした。近くに栗の木があり、そこで私が「これは何か知っているよね。」と尋ねたところ、「ウニですか?」という答えが返ってきました。

確かに棘があるところはウニと似ていますが、海にいるウニとは全く違いますから、てっきり冗談を言っているものだと思っていたところ、現実に栗を知らなかったのです。幼いときの息子と同じ状態です。スーパーで売っている栗の実しか知らなかったのです。それは何故か。沖縄県には栗の木がないからです。

今度は私自身がびっくりしました。沖縄には栗の木がない‼ そんなことは初耳でした。

懐かしの味

息子や友人の栗の話は案外皆さんにも当てはまるところがあるのではないでしょうか。秋の味覚をスーパーで買うだけで、現実にどういう状態で実をつけているのか、意外と知らないことが多いのではないでしょうか。

私が子供の頃は、「スーパー」とか「くだもの屋」はなかったし、くだものを店頭で買うというような風習はありませんでした。「柿」「梨」はどこの家庭にも植えてあったし、自然界にも自生していました。

それ以外の秋の恵みは自然から頂いていました。よく友達と里山に入り、「栗」「椎の実」「マテバシイ」「ウベ」「山葡萄」などを採っていたのを思い出します。子供ながら、これらの実がどこに自生しているか、どんな木なのか、どんな葉っぱなのか、それぞれの違いも知っていました。代々上の年代から教えられていたものです。

現代では「ブドウ狩り」とか「梨狩り」といった有料のハウスものを食して楽しんでいます。それはそれで美味しいのですが、自然界にはスーパーの店頭に出ないものやハウス栽培していない味覚がたくさんあります。

さきほど挙げた椎の実やマテバシイ、山葡萄などがそうです。硬い椎の実を歯で割って食べたり、山葡萄を口いっぱいに頬張って食べていました。今となっては本当になつかしい自然の味です。

現代ではその存在すら知られていないようですが、山の恵みであることは間違いありません。「糖度〇〇%」の高価な果物には決して太刀打ちできませんが、たまには人間の手が加わっていない自然の味覚を味わってみるのもいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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